camellia が詠う場所

詩を読みます。

作品番号 29 - 産む責任

死にたい死にたい殺して欲しい
僕を作った貴方達の責任は何だ

死にたい死にたい殺して欲しい
僕を勝手に作ったのに身勝手だ

死にたい死にたい殺して欲しい
僕を幸福にするべきじゃないか

死にたい死にたい殺して欲しい
幸福にできないならその責任は

死にたい死にたい殺して欲しい
人並みの幸せを享受した責任は

死にたい死にたい殺して欲しい
後生だから痛くないようお願い

死にたい死にたい殺して欲しい
後生だから怖くないようお願い

死にたい死にたい殺して欲しい
愚人に求めるのは愚人の所業か

死にたい死にたい殺して欲しい
いつか来るだろう安楽の日まで

作品番号 28 - 永遠

古びたその姿を見たくはない
つい今しがた完成したように

朽ちてゆく姿など見たくない
ただ美しい姿を見せて欲しい

古典などと呼ぶのを許さない
完成された数式のごとき存在

ただいつまでもその時のまま
僕はただ永遠を渇望している

作品番号 27 - 愛した人

空気のような存在だった
彼女はいつも隣にいると

空気のような存在だった
彼女の隣が当然であると

空気のような存在だった
彼女を穢すのも自由だと

空気のような存在だった
彼女は僕の呼吸なのだと

空気のような存在だった
気付けば僕は真空の中で息をしていた

作品番号 26 - 戦争と平和

戦争と平和だなんて
いいじゃないか皮肉が効いてる

戦争と平和だなんて
どうして戦争が先になるのかな

戦争と平和だなんて
戦争を知らずば平和も知らない

戦争と平和だなんて
平和であることの真実は何処だ

戦争と平和だなんて
真実なくとも幸福はあるけれど

戦争と平和だなんて
真実を知らずに成長できるのか

戦争と平和だなんて
未だ戦争ある人類は成長したか

戦争と平和だなんて
子供の成長を見守りましょうよ

戦争と平和だなんて
高きに至るその日が訪れるまで

作品番号 25 - 不老不死

それを求め続けたのではなかったか
貴人達はただただそれの虜になって

それを受け入れたのではなかったか
如何にしても不可能だと知ったとき

それを色気取ったのではなかったか
偽りの魔法が世界を支配したときに

それを再び夢見るのではなかったか
いずれ可能になることを知ったとき

それを永遠の時間で満たしてしまい
果てることない尊き意志が蔓延する

あれを己が意志で手にする時が来た
思考を放棄し続けたツケを払うのだ

作品番号 24 - 真実の偽り

人が人であるために人を偽るとしても
それを優しさと呼ぶなら許されるのだ

人が人であるために人を偽るとしても
己を存在せしめる為なら許されるのだ

人が人であるために人を偽るとしても
古から為されることなら許されるのだ

人が人であるために人を偽るとしても
愛を伝えるためなのなら許されるのだ

人が人であるために人を偽るとしても
偽りこそ真実ならば偽りは偽りになる

作品番号 23 - 建前

隠蔽してしまいましょう
見えては困るものならば

飾り立てて見せましょう
美しい仕立が必要ならば

虚構でなんてないですよ
真実が包まれているから

汚濁でなんてないですよ
精美が包まれているから

人の存在に理由あるなら
それは作られているから

世界開闢に理由あるなら
それは作られているから

作品番号 22 - ヤのつく自由業

必要悪と呼ぶには善人すぎる
死が人の救いだというのなら

必要悪と呼ぶには善人すぎる
踏外した者の生きる術ならば

必要悪と呼ぶには善人すぎる
彼らのみが解決できるならば

必要悪と呼ぶには善人すぎる
しかして彼らは恐ろしすぎる

作品番号 21 - リスカ

死の恐怖は越えられない
越えられるのは本物だけ

死の恐怖は越えられない
越えられずも垣間見たい

死の恐怖は越えられない
越えた気分を味わいたい

死の恐怖は越えられない
越えた己を見せてあげる

死の恐怖は越えられない
越えたい己を知らせたい

死の恐怖は越えられない
越えたい思いを体現する

作品番号 20 - 生と死と誕生の開闢

生は誕生ではない
死は誕生と対成す

生は開闢から続く
死は誕生の終わり

生は誕生を産出す
死は終焉を産出す

誕生は生を中継す
誕生は死を開始す

誕生は生に流され
誕生は死に流され

流れは生をつなぐ
流れは死を知らず

流れは開闢より来
流れは開闢を待つ

作品番号 19 - 精神障害の名は恋

ただ鼓動だけを聞いている
その衝動が感覚を略奪する

ただ鼓動だけが僕のすべて
その衝動が何も許可しない

ただ鼓動だけの世界に独り
その衝動が僕を在らしめる

貴女の存在も無意味にする

作品番号 18 - 母への歌

傷つけるつもりはなかった
溜め込んだものを吐出した

傷つけるつもりはなかったのに
溜め込んだそれは傷つけたろう

今の僕には最大の理解者だ
それ故の吐露だったものか

彼の人を想う歌は多い
僕もそれらを捧げたい

なれどその歌達は過ぎ去った想い
その前に想いを届けられるものか

儚い想いを綴った歌達だ
伝えきれる想いではない

あれだけの歳月を一つの歌に
あれだけの想いを伝える為に

如何なる想いも伝わらなければ意味が無い
如何なる行いでその想いを伝えれば良いか

答えが出るものなら出ている筈だ
答えが出るなら存在しない歌達だ

作品番号 17 - 初心者の詩

詩とは何か
知ったことではありはせぬ

誌とは何か
今昔試行錯誤の成れの果て

誌とは何か
難なりきこと山のむこうへ

誌とは何か
書こうずひとまずそんな物

作品番号 16 - 桜

桜が舞い散るあの景色
皆が歌うあの桜が吹雪

桜の魅せるあの美しさ
皆が魅入らるあの景色

散りぬる幻想の散り姿
魅入らる一重の散り姿

何を言わんと風に乗る
何を想うか風に舞う様

古今の流れ気に留めず
遥か想いを今に感ずる

作品番号 15 - 貧しさの嘆き

貧しさがそうさせるのだろう
貧しさが安い商品を選ばせる

安っぽい自尊心がそうさせるのだろう
安っぽい自尊心が国産品の敗退を嘆く

貧しさは高い高品質商品を避けさせ
貧しさは安い低品質商品に飛びつく

自尊心は貧しさに負けて安っぽく
自尊心は貧しさに勝てず安っぽい

貧しさが買う生産国はどこだ
貧しさが衰退招く国はどこだ

自尊心は貧しさで形骸化する
自尊心は貧しさに負けた骸だ