camellia が詠う場所

詩を読みます。

作品番号 43

十五時の疲れ 雨のアンニュイ 雨のない場所 屋根下の晴れ間 晴れ間の幻想 十六時の雨上り 雨上りの現実 眩しすぎる夕日

作品番号 42

あなたを誰かが在らしめる あなたを在らしめる誰かは ただ一人がいるのではなく あなたを知る数多の人々が あなたの呼気を知る木々が 遍在する朧影を偏在させて 不確かな在り方をあたえる ただ受け止める意志を持て その意志が在り方を証明し あなたを肯定す…

作品番号 41

夢路の終焉 泡沫の凱旋 胡蝶の生涯 今日の現世 千代の輪廻 明日の転生 最期の時を想う目覚めは

作品番号 40

久方のお仕事 簡単なお仕事 その筈だった おもわぬ伏兵 慣れない作業 こころに負担 過ぎるあの頃 ちかづく納期 ちかしい状況 刹那の煌めき 永久の思い出 懐かしきかな

作品番号 39

うすあかり、ほのぐらく みじろいで、わだかまる わずかづつ、ふたしかに ふみだして、すわりこむ 病に塞ぐ日々に薄明かり見つけども なお雲は厚く空を閉ざし未だ光明の見い出すを得ず 薄暗きはしかし暗闇にあらざれば 見え隠れする望みの姿は夢幻とも現の実…

作品番号 38

ブログ記事のリレーション 連鎖が呼ぶハレーション 予定になかったニューワーク 要約すればオーバーワーク 未だ出ないニューイッシュー 思い起こせばフーリッシュ サイト移行のインパクト 疲労続きののプレゼント コンピュータ関連ブログの kisaragi-mint は…

作品番号 37

突如の再会、刹那の邂逅 止まる時さえ意味を失う もしそのとき会えるなら 僕は本懐を遂げるだろう これはすれ違いの必然性 これが世界摂理の絶対性 記憶の深くに沈む貴方は 先週からの直ぐやる案件

作品番号 36

役不足ですね 名役者に役が不足ですか 大役に役者が不足ですか 誤解を招く舞台 使えない演目 それは文化の消失か それは文化の変容か

作品番号 35

文庫本をお気に入りのブックカバーに 外出先で本を開いてすまし顔で読む 中身はラノベだが格好を付けたいのだ 隠された名作を読みふけっているように 心を本に憑かせて先へとページをめくる 挿絵を目にして心は衆目に霧散する

作品番号 34

僕は何処へ行くのだろう 死刑の執行が告げられる 何処で道を違えただろう 無辜の人を惨殺したこと 違える前兆はあったのか 気付けばその思いは強く 前兆は何処から来たのか 環境の影響ではないのか それが運命と言うのなら 生まれたことが罪なのだ 僕を身籠…

作品番号 33 - 勘違い

忙しき日々 働いているわけでもないと言うのに 昼にはもう疲れて 趣味に興じているだけだと言うのに あの頃を思う 帰る場所など存在しないと言うのに 我が道と感じた 居らずとて変わりはないと言うのに 職務に喜悦していた それは趣味であっただけと言うのに

作品番号 32 - ガロン!

ガロン! 僕は1ガロンがどれほどか知らない ガロン! 調べれば直ぐに分かると知っている ガロン! その言葉が持つとてつもない豪快さ ガロン! まるでドラム缶で数えるような単位 ガロン! ロマンを含んだ言葉に思いを馳せる ガロン! テンガロンハットはど…

作品番号 31 - 運命

運命を変えるんだ! こんなことは受け入れられない 運命を変えるんだ! このままではいけない 運命を変えるんだ! 幸福を手に入れるために 運命を変えるんだ! 輝かしい未来のために 運命を変えるんだ! 果たして運命を変える運命にあるか否か

作品番号 30 - 届かぬ気持ち

向ける気持ち その幸を願って 受ける気持ち その願いに気づくこともなく 向ける気持ち その幸を願って 受ける気持ち 或いはその言動が幸を呼ばず 向ける気持ち その幸を願って 受ける気持ち 或いはその言動こそ煩わしく 向ける気持ち その幸を願って 受ける…

作品番号 29 - 産む責任

死にたい死にたい殺して欲しい 僕を作った貴方達の責任は何だ 死にたい死にたい殺して欲しい 僕を勝手に作ったのに身勝手だ 死にたい死にたい殺して欲しい 僕を幸福にするべきじゃないか 死にたい死にたい殺して欲しい 幸福にできないならその責任は 死にた…

作品番号 28 - 永遠

古びたその姿を見たくはない つい今しがた完成したように 朽ちてゆく姿など見たくない ただ美しい姿を見せて欲しい 古典などと呼ぶのを許さない 完成された数式のごとき存在 ただいつまでもその時のまま 僕はただ永遠を渇望している

作品番号 27 - 愛した人

空気のような存在だった 彼女はいつも隣にいると 空気のような存在だった 彼女の隣が当然であると 空気のような存在だった 彼女を穢すのも自由だと 空気のような存在だった 彼女は僕の呼吸なのだと 空気のような存在だった 気付けば僕は真空の中で息をしてい…

作品番号 26 - 戦争と平和

戦争と平和だなんて いいじゃないか皮肉が効いてる 戦争と平和だなんて どうして戦争が先になるのかな 戦争と平和だなんて 戦争を知らずば平和も知らない 戦争と平和だなんて 平和であることの真実は何処だ 戦争と平和だなんて 真実なくとも幸福はあるけれど…

作品番号 25 - 不老不死

それを求め続けたのではなかったか 貴人達はただただそれの虜になって それを受け入れたのではなかったか 如何にしても不可能だと知ったとき それを色気取ったのではなかったか 偽りの魔法が世界を支配したときに それを再び夢見るのではなかったか いずれ可…

作品番号 24 - 真実の偽り

人が人であるために人を偽るとしても それを優しさと呼ぶなら許されるのだ 人が人であるために人を偽るとしても 己を存在せしめる為なら許されるのだ 人が人であるために人を偽るとしても 古から為されることなら許されるのだ 人が人であるために人を偽ると…

作品番号 23 - 建前

隠蔽してしまいましょう 見えては困るものならば 飾り立てて見せましょう 美しい仕立が必要ならば 虚構でなんてないですよ 真実が包まれているから 汚濁でなんてないですよ 精美が包まれているから 人の存在に理由あるなら それは作られているから 世界開闢…

作品番号 22 - ヤのつく自由業

必要悪と呼ぶには善人すぎる 死が人の救いだというのなら 必要悪と呼ぶには善人すぎる 踏外した者の生きる術ならば 必要悪と呼ぶには善人すぎる 彼らのみが解決できるならば 必要悪と呼ぶには善人すぎる しかして彼らは恐ろしすぎる

作品番号 21 - リスカ

死の恐怖は越えられない 越えられるのは本物だけ 死の恐怖は越えられない 越えられずも垣間見たい 死の恐怖は越えられない 越えた気分を味わいたい 死の恐怖は越えられない 越えた己を見せてあげる 死の恐怖は越えられない 越えたい己を知らせたい 死の恐怖…

作品番号 20 - 生と死と誕生の開闢

生は誕生ではない 死は誕生と対成す 生は開闢から続く 死は誕生の終わり 生は誕生を産出す 死は終焉を産出す 誕生は生を中継す 誕生は死を開始す 誕生は生に流され 誕生は死に流され 流れは生をつなぐ 流れは死を知らず 流れは開闢より来 流れは開闢を待つ

作品番号 19 - 精神障害の名は恋

ただ鼓動だけを聞いている その衝動が感覚を略奪する ただ鼓動だけが僕のすべて その衝動が何も許可しない ただ鼓動だけの世界に独り その衝動が僕を在らしめる 貴女の存在も無意味にする

作品番号 18 - 母への歌

傷つけるつもりはなかった 溜め込んだものを吐出した 傷つけるつもりはなかったのに 溜め込んだそれは傷つけたろう 今の僕には最大の理解者だ それ故の吐露だったものか 彼の人を想う歌は多い 僕もそれらを捧げたい なれどその歌達は過ぎ去った想い その前に…

作品番号 17 - 初心者の詩

詩とは何か 知ったことではありはせぬ 誌とは何か 今昔試行錯誤の成れの果て 誌とは何か 難なりきこと山のむこうへ 誌とは何か 書こうずひとまずそんな物

作品番号 16 - 桜

桜が舞い散るあの景色 皆が歌うあの桜が吹雪 桜の魅せるあの美しさ 皆が魅入らるあの景色 散りぬる幻想の散り姿 魅入らる一重の散り姿 何を言わんと風に乗る 何を想うか風に舞う様 古今の流れ気に留めず 遥か想いを今に感ずる

作品番号 15 - 貧しさの嘆き

貧しさがそうさせるのだろう 貧しさが安い商品を選ばせる 安っぽい自尊心がそうさせるのだろう 安っぽい自尊心が国産品の敗退を嘆く 貧しさは高い高品質商品を避けさせ 貧しさは安い低品質商品に飛びつく 自尊心は貧しさに負けて安っぽく 自尊心は貧しさに勝…

作品番号 14 - 消炭の夢

どれほどの年月だったか どれほどの時間でもない 気がつけば燃え尽きていた 気がつけば燃えカスだった あの当時の僕が輝いていたとは言うまい この現状の僕は消炭としか言うほかない 炭を集めてダイヤモンドになるのなら 炭を集めてあの至極の輝きを放ちたい…